ヤグレーザーは赤ら顔にも効果がある?
2014年1月2日
まめぶ さん ( 36歳 ・ 女性 ) からの質問
顔のレーザー脱毛を調べていたら、ヤグ(YAG)レーザーは、血管の赤みがすけてみえる赤ら顔の治療にも効果があると書いてありましたが、レーザー脱毛は黒色のメラニン色素に反応するので赤い色は関係ないのではないかと思ったのですが?
答え
YAGレーザーは赤ら顔の治療にも有効であることが認められています。これは、YAGレーザーのレーザー光線に備わっている特性によるものです。
おっしゃる通り、レーザー脱毛というのは、黒色メラニン色素に対して選択的に熱エネルギーが作用するという特性を利用して行われています。ですがYAGレーザーの場合、ルビーレーザーやアレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザーなどとは少し異なった性質があるため、赤色にも反応することが出来ます。
YAGレーザーは、イットリウム、アルミニウム、ガーネットの人工結晶を用いた固体レーザーで、それぞれの元素の頭文字をとって「YAG」と表記します。このレーザーは脱毛に使用されるレーザー光線のなかでは特に波長が長く、メラニン色素に及ぼす熱ネルギーは他と比較すると多少用弱くなって毛根を破壊する効果は若干小さくなりますが、ヘモグロビン色素のような赤色にも反応することが可能です。
そのため、赤ら顔(皮脂腺の増殖によるものや血管腫によるものなど)の治療にも使用することが出来ます。赤色に反応できるというのはレーザーのなかでも特殊だと思いますので、ちょっと意外に感じられるかもしれませんね。