ムダ毛について
私たちの体に生えている体毛は、美容においては悩みの種であり、ムダ毛と呼ばれてしまいますが、実はムダ毛にも必要とされる役割があります。ムダ毛とは、何のために生えている毛なのでしょうか?脱毛をする前に、ムダ毛の役割や構造を理解しておきましょう。
ムダ毛の役割
ムダ毛とは、頭と顔を除外した身体の表面に生えている産毛や体毛のことを指すのが一般的ですが、それらの毛は人間にとって大変重要な働きをしてくれています。発汗をスムーズに行うことで体温を調節したり保温したりする役目があります。また、皮脂などの不要物を体外へ分泌する機能もあります。肌と肌がこすれ合うのを防いだり、体表面を守るための様々な役割を担っています。
ムダ毛の構造
ムダ毛は、図に示したような構造を持っています。私たちが毛と呼んでいる部分は毛幹といい、皮膚の内部に埋もれた部分のことを毛根と呼びます。剃っても抜いてもムダ毛が生えてくるのは、毛根と毛根の奥にある毛母がアミノ酸やミネラル分などの栄養素を毛乳頭から吸収し、新しい毛を作り出しているからです。医療脱毛では、針脱毛やレーザー脱毛、光脱毛などによってこの毛根・毛母の部分を破壊し、毛の再生を防ぎます。
ムダ毛の種類
性毛
第二次性徴期に生えてくる毛を指します。わき毛や陰毛などが代表的ですが、男性の場合はあご、胸、すね、などに生えてくる毛も性毛に分類されます。生えている場所が同じでも生える向きが一定ではないという特徴があるため、脱毛する際にも施術者に一定の技術力が求められます。また、毛根部の組織がしっかりとしているので、組織を破壊するには電流を流す脱毛方法がより効果的です。毛周期が1~2年と長期であるため、脱毛が完了するまでの期間も長くなります。
無性毛
第二次性徴期以前から生えている、性ホルモンの影響を受けにくい体毛が無性毛です。頭髪はもちろんのこと、眉毛、睫毛、手足の産毛などもこれに該当します。無性毛は性毛に比べて細く柔らかく、生え方にも一定の向きがあります。性毛よりも毛周期が短いため、短期間で脱毛が完了します。
ムダ毛の生える仕組み
毛周期について
毛周期とは毛が生えて抜け、また生えてくるまでの一連のサイクルのことをいいます。毛はこのサイクルを繰り返して生え変わります。この毛周期は、成長初期、成長期、退行期、休止期、の4段階に分かれています。
- 1.成長初期
- 毛母細胞が分裂し、毛根が作られて新しい毛が成長していきます。
- 2.成長期
- 毛乳頭からの栄養で毛は成長し、皮膚の表面へ出て長く太く成長します。
- 3.退行期
- 母細胞が分裂が止まり、毛根が縮小し、毛が抜け落ちる準備が始まります
- 4.休止期
- 毛根が縮小することで毛乳頭と毛は完全に分離し、毛が抜けます。
毛周期には部位によって休止期の長さも成長期の長さも違いがあるため、脱毛完了までにかかる期間には差が生じます。一度脱毛を行ったはずなのに、そこからまた毛が生えてくるのは、脱毛の施術時に休止期だった毛穴があるからです。特にレーザー脱毛や光脱毛の場合には、メラニン色素が反応する成長初期や成長期でないと毛根を破壊できないため、定期的に施術を受ける必要があります。