永久脱毛の本当の意味とレーザー脱毛の打ちもれについて
2014年3月25日

医療レーザー脱毛を受けにご来院される患者様に必ずといってよいほど聞かれる質問があります。それは、「レーザー脱毛をすれば本当に永久に毛が生えてこなくなるのですか?」というもの。少しでも効果のある脱毛を受けたいと思っている方が多いので、当然気になるところですよね。最初はまずその質問に答えたいと思います。
また、当クリニックの患者様に限らずレーザー脱毛を受けられるすべての方に知っておいて頂きたいこととして、レーザーの「打ち漏れ」という現象がありますので、それについても発見の方法や対処法などについてお教え致します。
永久脱毛は名前の通りではない?
永久脱毛と聞くとその名の通り、一度脱毛の施術が完了すれば永久に毛が生えてこないというイメージもあります。脱毛してから二度とムダ毛が生えてこないならば、自分で処理する手間も時間も必要なくなって非常にうれしいのですが、そう言い切ることはできません。
永久脱毛の施術に用いられる脱毛方法としてはレーザー脱毛や光脱毛が挙げられ、まだ歴史が浅いものであるため、今後永久的にムダ毛が生えてこないのかどうかについては立証に至っていません。
ですから厳密には、100%永久に脱毛効果が続くということはできません。
繰り返しているうちに「永久」に近づく
永久脱毛には定義があり、アメリカの電気脱毛協会によれば80%永久に脱毛効果が認められれば永久脱毛であるとされています。ですが100%でないのであれば、永久脱毛ということはできないとも思われます。脱毛の施術は何回かに分けて行われますから、回数を重ねるだけ毛の再生率は下がっていきます。確かに何回か繰り返していれば、永久には近づいていきます。
再生の事例はあるものの医療レーザー脱毛の満足度は高い
人によって毛の生え方や量は異なりますから、一概にはどのぐらいの回数で永久の効果が得られるということもできません。そして永久脱毛が終わったからといって、今後処理する必要がまったくないというわけではありません。
施術が終わった後に、毛が生えてきたという例もあります。それでも、生えてきたものは薄い毛が少しだけだったという事例が多数になっています。薄い産毛が少しだけという程度であればあまり気になりませんから、実際には永久脱毛の施術を受けたほとんどの人が結果に満足しています。
医療レーザー脱毛における「打ち漏れ」について
医療レーザー脱毛は、毛根部へダメージを与えることによって脱毛するというものです。そのダメージによって、3週間ほどの時間が経過してからムダ毛は自然に抜け落ちていきます。毛根にダメージを与えているため、その後ムダ毛が生えてこなくなることは、医療レーザー脱毛のメリットです。しかしながら、3週間ほどの時間が経ってもムダ毛が抜け落ちず、特定の箇所にかたまって残っているという場合もあります。
このような現象が起こっている場合には、レーザー脱毛の打ち漏れが原因であると考えられます。レーザーを照射した際にレーザーが当たらなかったため、毛が抜けずに残っているのです。これは「照射漏れ」とも呼ばれていて、施術をした側の原因です。
見つけたらすぐ連絡を。無償対応のクリニックがほとんど
ほとんどのクリニックでは、連絡をすれば無償で再照射などの対応を行ってくれます。もちろん、打ち漏れのようなことがないよう、スタッフもトレーニングをして技術向上に努めていますが、人の手による施術ですから起きてしまうことはあります。打ち漏れは時間が経過してからわかることであるため、それを理解した上で行動を起こすようにします。
自分で判断できないときは直接クリニックへ
また、産毛や色の薄い毛はレーザー脱毛の効果が現れにくいということもあり、それが打ち漏れであるかどうかを判断しにくくする原因にもなっています。これは自分で判断しにくいため、直接連絡して打ち漏れかどうかを確認してもらうと良いでしょう。産毛や色の薄い毛は、何回かの施術を受けるうちに脱毛効果も高まっていきます。打ち漏れが原因であれば、問題なく対応してもらうことができます。
※記事内容は執筆医師による見解です。医療脱毛ナビによる検証等を負うものではありません。