江戸時代のビキニライン処理
2013年4月10日
今でこそビキニラインの処理が一般女性のなかでも浸透してきましたが、その昔、日本では女性よりも男性がビキニラインを気にしていた時代があったようです。
粋な男性たちの身だしなみ
江戸時代、男性たちの下着といえばふんどしでしたが、そのふんどしの両側から毛がはみ出ているのは「粋」とは言えないと、粋人たちがごぞって脱毛をしたという史実があるそうです。人から「見えない部分」にどれだけ気を遣えるかが「粋」であるとされた当時の江戸っ子の心意気と意地が伝わってくるようなエピソードです。一般的に男性は身だしなみに無頓着なイメージですが、江戸時代の男性は意外にモテ意識が強かったのかもしれません。
ハサミやカミソリはNGだった!?
江戸時代とはいえ、すでにハサミやカミソリは存在していました。床屋さんがヒゲをあたるなどということは普通に行われていた時代だったわけですが、意外にも男性のビキニライン処理方法はなかなか原始的なものだったそうです。その脱毛方法とは、専用の石や貝を擦り合わせ、削り取るようにしてアンダーヘアをなくす、というものだったとか。どうしてハサミやカミソリを使わなかったのかというと、刃物でカットしたヘアの毛先は尖ってしまい、肌触りがチクチクしてしまうからなのだそうです。それでは遊女に嫌われてしまう!という必死の想いから辿りついたベストな脱毛方法だったのかもしれません。
女性も負けずにビキニライン処理
一方女性はというと、ビキニラインを処理するのはやはり遊女が多かったそうです。方法は男性とほぼ同じだったとのことで、もしかすると彼女たちが先に始めていたのかもしれません。遊女たちは石を使った方法だけでなく、線香の先で焼切るという方法も取り入れていたようです。これなら、石や貝を合わせて削るよりよほど痛みは少ないですし、色素沈着を起こす心配もありません。少しでも簡単にキレイに、と願う女性の気持ちは、江戸時代も今も変わりがないと言えそうです。