冷却ガスによる最新レーザー脱毛
2013年5月2日
近年、医療レーザー脱毛の分野では、冷却ガスを噴射しながらレーザーを照射するといったタイプの脱毛機が増えています。何かと照射力や範囲の広さばかりが注目されがちですが、冷却技術自体もすこしずつ進歩しているのです。
そもそも冷却の目的は?
脱毛する際、もしくはその後には、レーザーを当てた肌表面を冷やす必要があります。クーリングなどと呼ばれることもあります。レーザー脱毛や光脱毛の場合、光線が照射され、メラニン色素に反応して毛根の破壊が行われます。しかし毛や毛穴だけでなく、皮膚にもメラニン色素は含まれているため、レーザーや光が反応し、軽度の炎症に近い状態になります。針脱毛の場合も、毛根に電流を流すことで熱が加わり炎症に近い状態になります。この炎症を抑え、その際に発生する痛みを軽減する効果もあるため、施術時やその後の皮膚は冷却が必要なのです。
冷却ガスにすることのメリット
冷却ガスの長所は、何といっても冷やしながらレーザー照射できることです。脱毛部位にレーザーを照射したそばから、熱さや痛みを軽減していける、非常に画期的な方法です。それまでは、施術前に冷却ジェルを塗ったり、アイスパックなどで直接冷やしながら施術を行うなどの方法がありました。しかし、冷却ジェルだと皮膚が敏感な人は肌荒れを起こしてしまったり、アイスパックを当てながら脱毛を施すやり方ですとなかなか時間もかかります。冷却ガスはそういった問題をクリアでき、レーザーを当てると同時に冷やすことができるので施術時間も短縮化され、皮膚への負担も大幅に軽減されます。痛みに敏感な人の場合は冷却レベルを上げたりして調節することが可能なので、そういった部分も冷却ガスの方が進んでいるといえます。
冷却ガスを噴射させて同時に冷却する装置がついているレーザー脱毛機器は、多くのクリニックや医院で採用されていると思いますが、まだまだジェル塗布型のレーザー脱毛機しかない施設も多いので、医療レーザー脱毛を受ける際、設備も基準にするとよいでしょう。快適な脱毛が受けられるはずです。
※画像はイメージです